それいゆ

それいゆ大阪5公演、東京8公演。合計13公演本当にお疲れさまでした。
すごく素敵な舞台でした。
感じることはたくさんある舞台だったんだけどいかんせん語彙が追いつかなくてだな…

たつみくんは桜木高志という優馬演じる中原淳一先生に師事する役でした。
戦後、中原先生が経営するひまわり社専属のイラストレーターになった桜木が、先生に内緒で他の雑誌にイラストを載せてしまったことがバレて先生から解雇を言い渡されるシーンがあって。
すごく尊敬していて大好きな先生に対して声を荒げて怒りをあらわにしてしまう。僕は芸術家じゃないから、求めてくれた人求めてくれたように作品を作るだけです、ということに対してそれで本当に幸せなのか?と言われてしまう。相当悲しかったと思うんだよね。なんでそこまで言われなきゃいけないんだと。自分はイラストレーターであって芸術家じゃないし、それは先生の持つ「美しさ」に対しての考えであってそれを押し付けられたことに対しての違和感だったりそれまでの先生に対する思いが爆発したんだろうな。大きな声で怒鳴って思いをぶちまけて、そして「ありがとうございました、中原先生」と言いながら悔しくて太ももギュってして下唇噛んで目に涙をためて頭を下げて去っていくのが本当にやるせなくて。こんな別れが来るなんて思いもしなかっただろうし見ているこっちも苦しくて切なくて桜木のことを思うと涙が出た。

たつみくんのこの演技をはじめて見たときにすごく震えた。見たことない演技だったから。こういう風に演じるんだーという発見?ができたのがすごく嬉しくて。初日と楽はかなり震えたなぁ。震えて涙が出た。そういう演技をするたつみくんを見れてすごく嬉しかった。

カーテンコールでも見たことないたつみくんの表情が見てとれて新鮮だった。稽古からの日々がとても充実してて、演じれることが本当に楽しくて幸せだってのがすごく伝わってきた。それいゆを経ていいところを伸ばしてもらい、新しい面を見出してもらって、本当にすごくいい環境で役者:辰巳雄大を成長させてもらえたんだなーと思いました。
たつみくんが外部の舞台に出るのは私の夢の一つだったのでそれが叶ってすごくすごく嬉しかった。新しいたつみくんを見ることができて本当によかった。素敵な舞台に出逢わせてくれてありがとう。